こんにちは。らっこです。
小柄な身体を駆使した細かい動きで多彩な技を繰り出す伊藤美誠選手。
2021年開催の東京オリンピックでは、金メダル(混合ダブルス)・銀メダル(女子団体)・銅メダル(女子シングルス)を獲得しました。
『2024パリオリンピックの代表選考』では第3位でシングルス代表を逃し、団体メンバーからも外れています。
2023年から怪我に苦しみ続けていた選手なのでまずはゆっくり休養してほしいですし、気持ちが整うことがあればまた卓球を続けてくれるのかな…と思います。
このページでは、伊藤美誠選手の経歴や戦型(プレースタイル)・大会の結果・試合のアーカイブ動画などの情報をまとめて紹介します。
伊藤選手を知って、さらに卓球観戦を楽しみましょう!!
伊藤美誠選手のプロフィール
選手名 | 伊藤美誠(いとう みま - ITO MIMA ) | ||||||
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出身地 | 静岡県磐田市 | ||||||
生年月日 | 2000年10月21日 | ||||||
身長 | 152cm | ||||||
体重 | 45kg | ||||||
性別 | 女 | ||||||
利き手 | 右 | ||||||
所属チーム | スターツ・(Tリーグ:日本生命レッドエルフ) | ||||||
現在の世界ランキング | 9位(2024年第21週) | ||||||
世界ランキングの最高位 | 2位(2020年4月) | ||||||
使用用具 |
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twitterアカウント | 伊藤美誠 | ||||||
instagramアカウント | 伊藤美誠 | ||||||
公式サイト | 伊藤美誠オフィシャルサイト |
伊藤美誠の経歴
元卓球選手の両親のもとに生まれ、2歳頃から卓球を始める。
4歳頃、のちに東京オリンピック混合ダブルスでペアを組む水谷隼の父が運営する豊田町卓球スポーツ少年団に入団。
中学入学時、村上恭和(当時の女子日本代表監督)が設立した関西卓球アカデミーに練習拠点を移すために大阪へ移り住む。
2009年にホープス(12歳以下)の日本代表となり、2012年からジュニア(18歳以下)の日本代表、2015年以降はシニアの日本代表(ナショナルチーム)に選出されている。
2016年リオオリンピックでは福原愛・石川佳純と共に女子団体銅メダルを獲得。
2021年の東京2020オリンピックでは、混合ダブルス金メダル・女子団体銀メダル・女子シングルス銅メダルを獲得。
2024年のパリオリンピックへも悩んだ末に「シングルスで金メダル」を目指して選考レースに挑むが、3番手となりシングルス代表には届かず、団体戦の選出からも外れた。
また、海外大会への参戦や練習時間を確保するためTリーグには参加していませんでしたが、2022-2023シーズンから日本生命レッドエルフに加入。
私生活では、K-POPやLittle Glee Monsterが好き。
フィギュアスケーターの本田真凛と仲が良く、買い物やカフェに行ったりメイクを教えてもらったりすることもある。
伊藤美誠について
使えるサーブの種類が多く、変幻自在なプレーと強靭なメンタルが特徴とされる伊藤美誠選手。
シングルスはもちろんペアでも世界トップクラスの実力者です。
試合での目力は鋭いのですが、ピンチの場面では微笑んでいることもあり、「勝負師」というイメージがあります。
試合以外ではニコニコとよくしゃべるタイプの人で、笑い声は豪快。
幼少期からいくつもの最年少記録を更新していましたが、平野美宇との「みうみま」ペアが特に注目され動画でもよく見かけます。
2015年のリオデジャネイロオリンピックでは、福原愛・石川佳純に続く日本人三番手の世界ランキング保持者(当時)として団体戦に出場し銅メダルを獲得しました。
2018年には陳幸同・王曼昱・劉詩雯・丁寧・朱雨玲らを次々に負かしたことから、中国国内で「大魔王」という愛称が付けられています。
その後、中国ではコピー選手を育成するなど、伊藤選手への研究・対策が強化されたことも有名です。
東京オリンピックでは水谷隼との混合ダブルスで優勝し金メダルに輝きました。
しかし、シングルス戦・団体戦では中国人選手に敗れており、「引き続きどんな選手にでも勝つことを目標とする」と語りさらなる進化を目指しています。
2022年1月のインタビューでは「混合ダブルスは引退し、シングルスと女子ダブルスに注力したい」と発言していましたが、2022年6月の「WTT コンテンダー ザグレブ」にて宇田幸矢とのペアで復帰しました。
2023年頃から怪我が多くなり、なかなか万全の体調で試合に挑めていないと語っています。
伊藤美誠の戦型
右シェーク裏表前陣速攻型
右利き・シェークハンド・フォア面裏ソフトラバー・バック面表ソフトラバー・前陣速攻型
前陣に立ち、バック面の回転がかかりにくい表ソフトラバーで強烈な打球を繰り出すのが特徴です。
手首が柔らかいためラケット使いが上手く、独特なサーブフォームで対戦相手を翻弄するが本人は意識せず自然に行っている場合が多いそう。(→インタビュー記事より)
チキータ・逆チキータ・ナックル(無回転)・カットブロックなどの技が得意で、カットマン相手の試合にも強い。
YouTubeなどの動画サイトで見つけたサーブを真似するほど、新しいテクニックに触れるのが大好きで探求心旺盛な選手のため、技のバリエーションも年々増えています。
大舞台で急に試すことも多く「変幻自在」「予測不能」「強心臓」といった言葉で表現されます。
2021年の世界卓球選手権では意識的にラリー戦に持ち込むも苦戦したため、持ち味である前陣速攻を徹底するスタイルに戻しました。
代名詞ともいえる一撃必殺の『みまパンチ』は、打つというよりもボールを押し込むカウンター攻撃。
伊藤美誠のライバル関係
日本国内では2000年前後に誕生した選手を「黄金世代」と呼ぶことが多く、伊藤美誠をはじめ平野美宇・早田ひな・加藤美優らがいます。
シングルスでは全員がライバルである一方、ダブルス・団体戦ではチームとして数多くの大会で結果を残してきました。
特に有名なのは平野美宇選手とのライバル関係で、リオオリンピックでは最後の代表枠を争いました。
「みうみま」ペアとしてのダブルスは、それぞれのプレースタイルの変化に伴いバランスが崩れたため、2018年以降は組んでいません。
海外選手では2000年生まれで同学年の孫穎莎(中国)や1999年生まれの王曼昱(中国)が同年代のライバルで、特に孫選手の存在が刺激となっていると度々インタビューなどで話しています。
伊藤美誠のコーチ
コーチは松﨑太佑。
静岡の豊田町卓球スポーツ少年団で知り合い、伊藤選手が中学生になったときに専属コーチとなり、一緒に大阪へ移り住みました。
卓球愛が強く、プロ・アマ問わず世界中の卓球動画を見て研究しているそうです。
対戦相手については徹底的に分析し伊藤選手へ情報共有するが、細かいアドバイスはせずに本人の考える力を伸ばす方針。
2023年2月頃からは「小さい頃、野生の本能で戦っていた自分を取り戻したい」という伊藤選手の希望で、試合のベンチからは外れている。
2024年2月に『パリオリンピック選考』が終了し、その後は国際大会で伊藤選手の母がベンチに入ることもあります。
伊藤美誠の記録や大会成績
- ワールドツアーダブルス最年少優勝 13歳160日
- ワールドツアーシングルス最年少優勝 14歳152日
- オリンピック卓球最年少メダリスト 15歳300日
- 世界選手権女子ダブルス最年少メダリスト 16歳
- 全日本選手権女子史上最年少三冠達成(女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス) 17歳92日
- 全日本選手権女子史上初2年連続三冠達成(女子シングルス・女子ダブルス・混合ダブルス)
- 東京オリンピック世界初トリプルメダル(金・銀・銅)
伊藤美誠の近年の成績
伊藤美誠の2024年の戦績
6月 | WTTコンテンダー ザグレブ | 女子シングルス Best16 |
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5月~6月 | WTTチャンピオンズ 重慶 | 女子シングルス Best32 |
5月 | WTTコンテンダー 太原 | 女子シングルス Best8 |
5月 | サウジスマッシュ | 女子シングルス Best8 |
4月 | ITTFワールドカップ | 女子シングルス 第1ステージ敗退 |
3月 | WTTチャンピオンズ 仁川 | 女子シングルス Best16 |
3月 | シンガポールスマッシュ | 女子シングルス Best8 |
2月 | 世界卓球選手権(団体戦) | 女子団体 準優勝 |
1月 | 全日本卓球選手権大会・一般の部 | 女子シングルス Best16 |
伊藤美誠の2023年の戦績
11月 | 全農CUP 大阪大会 (第5回パリオリンピック選考会) |
女子シングルス 第7位 |
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10月~11月 | WTTチャンピオンズ フランクフルト | 女子シングルス Best8 |
7月 | 全農CUP 東京大会 (第5回パリオリンピック選考会) |
女子シングルス 準優勝 |
7月 | WTTスターコンテンダー リュブリャナ | 女子シングルス Best4 |
6月 | Tリーグ NOJIMA CUP 2023(個人戦) | 女子シングルス 準優勝 |
5月 | 世界卓球選手権(個人戦)ダーバン大会 | 女子シングルス Best8 女子ダブルス Best8(早田ひなペア) |
5月 | 全農CUP 平塚大会 (第4回パリオリンピック選考会) |
女子シングルス Best16 |
4月 | WTTチャンピオンズ マカオ | 女子シングルス Best16 |
4月 | WTTチャンピオンズ シンシャン | 女子シングルス Best8 |
3月 | シンガポールスマッシュ | 女子シングルス Best32 女子ダブルス Best4(早田ひなペア) |
2月 | WTTコンテンダー アンマン | 女子シングルス 優勝 |
1月 | 全日本卓球選手権大会 | 女子シングルス Best16 女子ダブルス 優勝(早田ひなペア) |
伊藤美誠の2022年の戦績
11月 | 全農CUP TOP32 船橋大会 (第3回 パリオリンピック選考会) |
女子シングルス 第6位 |
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10月 | WTTカップ・ファイナル シンシャン | 女子シングルス Best8 |
10月 | WTTチャンピオンズ マカオ | 女子シングルス Best4 |
9月~10月 | 2022世界卓球選手権成都大会(団体戦) | 女子団体 銀メダル |
9月 | 全農CUP TOP32 福岡大会 (第2回 パリオリンピック選考会) |
女子シングルス 優勝 |
8月 | Tリーグ NOJIMA CUP 2022(個人戦) | 女子シングルス Best8 |
7月 | WTTチャンピオンズ (ヨーロッパサマーシリーズ2022) |
女子シングルス Best8 |
7月 | WTTスターコンテンダー (ヨーロッパサマーシリーズ2022) |
女子シングルス Best8 女子ダブルス 準優勝(早田ひなペア) 混合ダブルス Best16(宇田幸矢ペア) |
6月 | WTTコンテンダー ザグレブ 2022 | 女子シングルス 優勝 女子ダブルス 優勝(早田ひなペア) 混合ダブルス Best4(宇田幸矢ペア) |
4月 | 第19回アジア競技大会・代表選考会 | 女子シングルス グループA 2位 団体戦代表候補選手に内定 |
3月 | WTTシンガポールスマッシュ | 女子シングルス Best16 女子ダブルス 準優勝(早田ひなペア) |
3月 | LION CUP TOP32 (第1回 パリオリンピック選考会) |
女子シングルス 5位 |
1月 | 全日本卓球選手権大会 | 女子シングルス 優勝 女子ダブルス 優勝(早田ひなペア) |
伊藤美誠の2021年の戦績
11月 | 世界卓球選手権(個人戦)ヒューストン大会 | 女子シングルス Best8 女子ダブルス 銀メダル(早田ひなペア) |
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7月~8月 | 東京2020オリンピック | 女子シングルス 銅メダル 混合ダブルス 金メダル(水谷隼ペア) 女子団体 銀メダル(伊藤美誠・石川佳純・平野美宇) |
3月 | WTTスターコンテンダー ドーハ (中東ハブ) |
女子シングルス優勝 混合ダブルス Best4(水谷隼ペア) |
2月~3月 | WTTコンテンダー ドーハ (中東ハブ) |
女子シングルス 優勝 |
1月 | 全日本卓球選手権大会 | 女子シングルス 準優勝 |
伊藤美誠の2020年の戦績
11月 | ITTFファイナル | 女子シングルス Best4 |
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11月 | ITTF女子ワールドカップ | 女子シングルス 銅メダル |
3月 | ITTFワールドツアー・カタールオープン | 女子シングルス 準優勝 混合ダブルス 優勝(水谷隼ペア) |
2月 | ITTFワールドツアー・ハンガリーオープン | 女子シングルス 優勝 |
1月~2月 | ITTFワールドツアー・ドイツオープン | 女子シングルスBest8 混合ダブルス 準優勝(水谷隼ペア) |
1月 | 全日本卓球選手権大会 | 女子シングルス Best4 女子ダブルス 優勝(早田ひなペア) 混合ダブルス 優勝(森薗政崇ペア) |