【卓球 WTTスターコンテンダーとは?】大会の特徴や出場条件・歴代優勝者をまとめました

2024/1/29(月

WTTスターコンテンダー ゴア』の結果を更新しました。。

こんにちは。らっこです。

卓球の国際大会としてお馴染みの『WTTスターコンテンダー』なのですが、観ていると色々気になることが出てきます。

  • WTTスターコンテンダーってどんな大会なの?
  • WTTシリーズのなかでのランクは?
  • これまでの大会での優勝者は誰?

分からなくても試合を見るのは楽しいけれど、大会についての情報を知るとさらに観戦に熱が入ります。

興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。(参照:WTTハンドブック2024

『WTTスターコンテンダー』ってどんな大会なの?

WTTスターコンテンダーとはWTT (World Table Tennis)が開催する卓球の国際大会で、WTTシリーズの1大会です。

 

WTTにおけるスターコンテンダーの大会ランク

WTTが開催する大会の分類については、こちらのピラミッドが分かりやすいでしょう。

ピラミッドの頂点が『グランドスマッシュ』です。

その下に『カップファイナル』『チャンピオン』『スターコンテンダー』『コンテンダー』で構成されるWTTシリーズがあります。

今回紹介する『スターコンテンダー』は、WTTシリーズのなかで上から3番目のランクに位置づけられた大会です。

基本的には「世界ランキング21位以下の選手が対象の大会」とされています。

『スターコンテンダー』で高ポイントを取って世界ランキングがUPすれば、『ファイナル』『チャンピオン』に出場できるという仕組みですね。

ちなみに、旧シリーズのITTFワールドツアーでいうと、「プラチナ大会」に相当するのが『スターコンテンダー』です。

 

▼関連記事

【卓球】2021年スタートのWTTってどんな国際大会なの?目的や新大会の特徴を解説。

 

大会概要

 

 

では次に大会の概要をみていきましょう。

 

大会名称:WTTスターコンテンダー(WTT Star Contender)

年間大会数:6大会

大会日数:本戦5日間、予選2~3日間

実施種目:男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス

試合形式

  • トーナメント形式
  • シングルス決勝は7ゲームマッチ(11点先取)
  • それ以外は5ゲームマッチ(11点先取)

テーブル(卓球台)

  • 本戦1~4日目までは4テーブル
  • 最終日の決勝は1テーブル

賞金総額:250,000  米ドル(2024年)

 

WTTが目的の1つとして掲げているのが「卓球をエンターテインメント化させること

スターコンテンダーでもテーブル(卓球台)の数を少数にして、より観客が集中できるような形式をとっています。

特に最終日は大きな会場にテーブル(卓球台)が1台だけ置かれ、スポットが当たる試合はショーのような雰囲気です。

 

出場できる選手の人数

種目 参加人数 内訳
シングルス 男女各48名 ・WRから28名
・エントリーした選手の上位6名(WR20位以内であること)
・ワイルドカード(開催国推薦)最大4名
・WTT推薦2名
・予選通過8名
ダブルス  男女各16ペア ・WRから10ペア
・ワイルドカード(開催国推薦)2ペア
・予選通過者4ペア
混合ダブルス 16ペア ・WRから10ペア
・ワイルドカード(開催国推薦)2ペア
・予選通過者4ペア

表にあるWRとは世界ランキングのことで、エントリー締め切り時点の世界ランキングによって選出されます。

 

出場に関する条件や制限

WTTスターコンテンダーにはいくつかの出場条件・出場制限があります。

 

【協会参加人数上限】

協会とは国や地域にある卓球協会のことです。

日本でいうと日本卓球協会ですね。

一定の国や地域に選手が偏らないように、各協会から出場できる選手人数に上限が決められています。

種目 上限 条件の詳細
シングルス 男女各6名 ・WR20位より下位選手で上位者から優先出場

・任意の組み合わせで本戦・予選合わせて最大6名まで(例:予選4名+本戦2名)

・開催国枠・WTT推薦で選出された選手は上限人数に含まれない

ダブルス 男女各8名 ・任意の組み合わせで本戦・予選合わせて同協会ペアは最大3ペアまで、それ以上は他協会ペアで組むこと。
※同協会ペアとは日本×日本のペア、他協会ペアの例は日本×ドイツのペア。
混合ダブルス 4名 ・任意の組み合わせで本戦・予選合わせて最大4名

 

【上位20位内選手参加規制】

スターコンテンダーは基本的に「世界ランキング21位以下の選手が対象の大会」のため、20位内の選手の出場にも制限があります。

  • 全参加協会から20位内の選手は最大6名まで(開催国が選出)
  • 開催国が選出しない場合、下位選手から順に選出
  • 協会参加人数上限にはカウントしない
  • 6週間以内に『グランドスマッシュ』『チャンピオン』が開催された場合、出場しなかった選手を優先する

 

基本的には上記の条件なのですが、大会によっては特例が設けられていることも。

そのため、特例により20位内の選手が4名以上出場する大会もあります。

 

獲得できる世界ランキングポイント

WTTスターコンテンダーで獲得できる世界ランキングポイントがこちら。

種目 優勝 2位 BEST4 BEST8 BEST16 BEST32
男女シングルス 600 420 210 105 55 25
男女ダブルス 600 420 210 105 5
混合ダブルス 600 420 210 105 5

 

他大会のシングルス優勝ポイントと比較してみましょう。

  1. グランドスマッシュ 2000pt
  2. WTT カップファイナル 1500pt
  3. WTT チャンピオン 1000pt
  4. WTT スターコンテンダー 600pt
  5. WTTコンテンダー 400pt
  6. WTTフィーダー 125pt

 

上位3大会のポイントが桁違いに多いことが分かります。

世界ランキングトップクラスに入るためには、やはり上位ランクの大会に出場することが必須

『WTTスターコンテンダー』で好成績を残せば世界ランキングが上がり、チャンピオン以上の大会への出場権が見えてきます。

 

『WTTスターコンテンダー』の歴代優勝者一覧

ここでは、『WTTスターコンテンダー』の歴代の優勝・準優勝・第3位の選手を紹介します。

男子シングルス

開催時期 大会名 優勝 準優勝 第3位
2021/3/5-13  ドーハ(カタール)※中東シリーズ 張本智和 FILUS Ruwen(ドイツ) ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア)
2021/9/20-25 ドーハ(カタール) ウーゴ・カルデラノ(ブラジル) ダルコ・ヨルジッチ(スロベニア) イ・サンス(韓国)
リアム・ピッチフォード(イングランド)
2022/3/25-31 ドーハ(カタール) アンドレイ・ガチーナ(クロアチア) イム・ジョンフン(韓国) クリスチャン・カールソン(スウェーデン)
クアドリ・アルナ(ナイジェリア)
2022/7/11-17 ブタペスト・ハンガリー 王楚欽(中国) トルルス・モーレゴード(スウェーデン) 梁靖崑(中国)
馬龍(中国)
2023/2/27-3/5 ゴア(インド) 梁靖崑(中国) 林詩棟(中国) フェリックス・ルブラン(フランス)
張本智和
2023/4/23-29 バンコク(タイ) 林高遠(中国) チャン・ウジン(韓国) 袁励岑(中国)
アントン・カールバーグ(スウェーデン)
2023/7/3-9 リュブリャナ(スロベニア) 樊振東(中国) 王楚欽(中国) ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
周啓豪(中国)
2023/10/2-8 蘭州(中国) 王楚欽(中国) 馬龍(中国) フェリックス・ルブラン(フランス)
林高遠(中国)
2024/1/8-13 ドーハ(カタール) 王楚欽(中国) 林詩棟(中国) 梁靖崑(中国)
林高遠(中国)
2024/1/23-28 ゴア フェリックス・ルブラン(フランス) ウーゴ・カルデラノ(ブラジル) ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
パトリック・フランチスカ(ドイツ)

 

女子シングルス

開催時期 大会名 優勝 準優勝 第3位
2021/3/5-13  ドーハ(カタール)※中東シリーズ 伊藤美誠 フォン・ティエンウェイ(シンガポール) チョン・ジヒ(韓国)
SAMARA Elizabeta(ルーマニア)
2021/9/20-25 ドーハ(カタール) 早田ひな ドー・ホイカン(香港) チョン・ジヒ(韓国)
マルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)
2022/3/25-31 ドーハ(カタール) 木原美悠 ハン・イン(ドイツ) 加藤 美優
陳思羽(台湾)
2022/7/11-17 ブタペスト・ハンガリー 王艺迪(中国) 孫穎莎(中国) 石川佳純
王曼昱(中国)
2023/2/27-3/5 ゴア(インド) 王艺迪(中国) 鄭怡静(台湾) 張本美和
平野美宇
2023/4/23-29 バンコク(タイ) 陳幸同(中国) チュ・チョンヒ(韓国) アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)
長﨑美柚
2023/7/3-9 リュブリャナ(スロベニア) 孫穎莎(中国) 陳夢(中国) 王曼昱(中国)
伊藤 美誠
2023/10/2-8 蘭州(中国) 孫穎莎(中国) 陳夢(中国) 王曼昱(中国)
陳幸同(中国)
2024/1/8-13 ドーハ(カタール) 孫穎莎(中国) 陳夢(中国) 王曼昱(中国)
銭天一(中国)
2024/1/23-28 ゴア 鄭怡静(台湾) ニーナ・ミッテルハム(ドイツ) シン・ユビン(韓国)
ヤン・シャオシン(モナコ)

 

男子ダブルス

開催時期 大会名 優勝 準優勝 第3位
2021/3/5-13  ドーハ(カタール)※中東シリーズ イ・サンス/チョン・ヨンシク(韓国) ロブレス/イオネスク(スペイン/ルーマニア) 及川瑞基/宇田幸矢
陳建安/荘智淵(台湾)
2021/9/20-25 ドーハ(カタール) チョ・スンミン/アン・ジェヒョン(韓国) ドリンコール/ピッチフォード((イングランド) Cedric NUYTINCK/Bojan TOKIC(ベルギー/スロベニア)
宇田幸矢/戸上隼輔
2022/3/25-31 ドーハ(カタール) 邱党/デューダ(ドイツ ) 廖振珽/林昀儒(台湾) チョ・デソン/アン・ジェヒョン(韓国)
ロブレス/イオネスク(スペイン/ルーマニア)
2022/7/11-17 ブタペスト・ハンガリー チョ・デソン/イ・サンス(韓国) 林高遠/梁靖崑 (中国) 王楚晃/馬龍(中国)
DRINKHALL/ピッチフォード(イングランド)
2023/2/27-3/5 ゴア(インド) チョ・スンミン/アン・ジェヒョン(韓国) 宇田幸矢/戸上隼輔 チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国)
木造勇人/及川瑞基
2023/4/23-29 バンコク(タイ) 林高遠/林詩棟(中国) チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国) 薛飛/徐瑛彬(中国)
チョ・スンミン/アン・ジェヒョン(韓国)
2023/7/3-9 リュブリャナ(スロベニア) 林詩棟/向鵬(中国) 馬龍/袁励岑(中国) イム・ジョンフン/アン・ジェヒョン(韓国)
アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス)
2023/10/2-8 蘭州(中国) アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス) 林詩棟/徐瑛彬(中国) イム・ジョンフン/アン・ジェヒョン(韓国)
イ・サンス/チョ・スンミン(韓国)
2024/1/8-13 ドーハ(カタール) 梁靖崑/袁励岑(中国) 王楚琴/馬龍(中国) チャン・ウジン/アン・ジェヒョン(韓国)
張本智和/篠塚大登
2024/1/23-28 ゴア イム・ジョンフン/アン・ジェヒョン(韓国) パトリック・フランチスカ/邱党(ドイツ) 荘智淵/高承睿(台湾)
イ・サンス/チョ・デソン(韓国)

 

女子ダブルス

開催時期 大会名 優勝 準優勝 第3位
2021/3/5-13  ドーハ(カタール)※中東シリーズ シン・ユビン/チョン・ジヒ(韓国) 平野美宇/石川佳純 早田ひな/木原美悠
大藤沙月/横井咲桜
2021/9/20-25 ドーハ(カタール) 長﨑美柚/安藤みなみ ヤン・ハウン/チョン・ジヒ(韓国) Karoline MISCHEK/Tin-Tin HO(オーストリア/イングランド)
ZENG Jian/LIN Ye(シンガポール)
2022/3/25-31 ドーハ(カタール) 木原美悠/長﨑美柚 LI Yu-Jhun/鄭怡静(台湾) HUANG Yi-Hua/陳思羽(台湾)
カマス/バトラ(インド)
2022/7/11-17 ブタペスト・ハンガリー 王曼昱/孫穎莎(中国) 伊藤美誠/早田ひな ポルカノバ(オーストリア)/スッチ(ルーマニア)
李皓晴(香港)/陳思羽(台湾)
2023/2/27-3/5 ゴア(インド) 張本美和/長﨑美柚 鄭怡静/李昱諄(台湾) リンダ・ベルグストローム/クリスティナ・カールバーグ(スウェーデン)
チェ・ヒョジュ/イ・ジオン(韓国)
2023/4/23-29 バンコク(タイ) 陳幸同/蒯曼(中国) 鄭怡静/李昱諄(台湾) 長﨑美柚/木原美悠
エリザベタ・サマラ/アンドレア・ドラゴマン(ルーマニア)
2023/7/3-9 リュブリャナ(スロベニア) 蒯曼/王艺迪(中国) ニー・シャーリエン/サラ・デ・ヌッテ(ルクセンブルク) ハナ・マテロワ/バルボラ・バラージョバー(チェコ/スロバキア)
チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国)
2023/10/2-8 蘭州(中国) 陳夢/王曼昱(中国) チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国) 杜凱琹/朱成竹(香港)
チュ・チョンヒ/チェ・ヒョジュ(韓国)
2024/1/8-13 ドーハ(カタール) 陳夢/王曼昱(中国) アディナ・ディアコヌ/シャオ・マリア(ルーマニア/スペイン) 陳幸同/銭天一(中国)
ソフィア・ポルカノバ/ベルナデッテ・スッチ(オーストリア/ルーマニア)
2024/1/23-28 ゴア チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国) チェ・ヒョジュ/チュ・チョンヒ(韓国) アディナ・ディアコヌ/シャオ・マリア(ルーマニア/スペイン)
鄭怡静/李昱諄(台湾)

 

混合ダブルス

開催時期 大会名 優勝 準優勝 第3位
2021/3/5-13  ドーハ(カタール)※中東シリーズ 林昀儒/鄭怡静(台湾) イ・サンス/チョン・ジヒ(韓国) 水谷隼/伊藤美誠
PISTEJ Lubomir/BALAZOVA Barbora(スロバキア)
2021/9/20-25 ドーハ(カタール) 戸上隼輔/早田ひな チャン・ウジン/チョン・ジヒ(韓国) イ・サンス/チェ・ヒョジュ(韓国)
黄鎮廷/杜凱琹(香港)
2022/3/25-31 ドーハ(カタール) ルベッソン/ジア ナン・ユアン(フランス) 林昀儒/鄭怡静(台湾) イオネスク/スッチ(ルーマニア)
ロブレス/Maria XIAO(スペイン)
2022/7/11-17 ブタペスト・ハンガリー 王楚晃/王曼昱(中国) 張本智和/早田ひな グナナセカラン/バトラ(インド)
シモン・ゴジ/Prithika PAVADE(フランス)
2023/2/27-3/5 ゴア(インド) チャン・ウジン/チョン・ジヒ(韓国) 戸上隼輔/張本美和 エマニュエル・ルベッソン/ジア ナン・ユアン(フランス)
張本智和/早田ひな
2023/4/23-29 バンコク(タイ) 林高遠/陳幸同(中国) イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国) 戸上隼輔/張本美和
アルバロ・ロブレス/シャオ・マリア(スペイン)
2023/7/3-9 リュブリャナ(スロベニア) 王楚欽/孫穎莎(中国) 梁靖崑/銭天一(中国) 黄鎮廷/杜凱琹(香港)
林高遠/王艺迪(中国)
2023/10/2-8 蘭州(中国) 林詩棟/蒯曼(中国) 張本智和/早田ひな 王楚欽/孫穎莎(中国)
イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国)
2024/1/8-13 ドーハ(カタール) 王楚琴/孫穎莎(中国) 林詩棟/蒯曼(中国) チャン・ウジン/チョン・ジヒ(韓国)
オビディウ・イオネスク/ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)
2024/1/23-28 ゴア イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国) アルバロ・ロブレス/シャオ・マリア(スペイン) アレクシス.ルブラン/ジア ナン・ユアン(フランス)
黄鎮廷/杜凱琹(香港)

 

 

▼WTTスターコンテンダーの試合予定はこちらでチェック▼

【卓球 2023年の大会スケジュール一覧】主要な国際大会(世界選手権・WTT)・国内大会(パリ五輪選考会)の情報まとめ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です