こんにちは。らっこです。
2024年7月9日(火)に2024年第28週の世界ランキングが発表されました。
先週はオリンピック前では最後の国際大会『WTTスターコンテンダーバンコク2024』が開催されました。
優勝で600ポイントという高ポイント大会だったので、上位に食い込んだ選手は大幅なランクアップをしています。
では、早速今週の注目選手のニュースとランキングをチェックしましょう。
目次
2024年第28週の世界ランキングから注目選手を紹介
WTT公式HPのニュース記事は英語なので、簡単に日本語でまとめておきます。
→『Lift Off For Hashimoto And A New World No.2 Crowned In Week 28』
今週発表の世界ランキングは『WTTスターコンテンダーバンコク2024』の上位選手が躍進し、ランキングに新しい風を吹き込んでくれました。
それでは、今回注目の選手の一部を紹介しましょう。
橋本帆乃香(日本):女子41位(+98)
トップクラスでの戦い方を知る橋本帆乃香が世界ランキングに戻ってきました。
2017年に世界ランキング13位という高みに到達した彼女は、復活の道を歩みWTTスターコンテンダーデビューとなる今大会で大きな存在感を示しました。
張本美和、チョン・ジヒ(韓国)、シン・ユビン(韓国)といった上位陣を見事に倒し、わずか1週間で139位→41位まで急上昇です。
アン・ジェヒョン(韓国):男子21位(+4)
アン・ジェヒョンはバンコクでの素晴らしい活躍が報われ、キャリアハイとなる21位を記録。
初の世界トップ20入りまであと1つとなりました。
かつて世界選手権で銅メダルを獲得している彼は存分に実力を発揮し、シングルス4試合中3試合で1-2からの逆転勝利、見事に準決勝進出を果たしました。
2024年は『WTTコンテンダーリオデジャネイロ』『WTTフィーダーデュッセルドルフ』『WTTフィーダーヴァラジュディン』の3大会で準優勝となり注目を集めています。
残りのシーズンでさらなる高みを目指します。
伊藤美誠(日本):女子9位(+1)
バンコクの地で16カ月ぶりのWTTシリーズ優勝に輝いたのは伊藤美誠です。
彼女は7週間ぶりに世界ランク9位に返り咲きました。
今大会では初戦から決勝まで自信と落ち着きをもって難敵に立ち向かった姿が印象的です。
本来の実力を取り戻すにはまだ時間がかかるかもしれませんが、元世界ランク2位の彼女が今のレベルをシーズン後半まで維持できれば、もっと上位に到達できるでしょう。
梁靖崑(中国): 男子2位(+1、キャリア最高)
今大会には出場していない梁静坤ですが、ここまでの積み上げによりキャリアハイとなる世界ランク2位まで到達!
昨年の『WTTスターコンテンダーリュブリャナ2023』のポイントが有効期限切れとなったことで順位が変動しました。
樊振東(中国)が600ポイントを失効し世界ランク4位となり、梁靖崑と馬龍がランクアップしています。
その他の注目選手
- 張本智和(日本):男子9位(+1)
- ソ・ヒョウォン(韓国):女子27位 (+12)
- 宇田幸也(日本):男子49位 (+14)
- 佐藤瞳(日本):女子88位(+20)
- シャー(インド):男子111位(+39)
2024年第28週の世界ランキング
男子シングルス
【1位~20位】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
1 | – | 王楚欽(ワン・チューチン/WANG Chuqin ・中国) | 7925 |
2 | +1 | 梁靖崑(リャン・ジンクン/LIANG Jingkun ・中国) | 4025 |
3 | +1 | 馬龍(マ・ロン/MA Long・中国) | 3985 |
4 | −1 | 樊振東(ハン・シントウ/FAN Zhendong・中国) | 3662 |
5 | – | フェリックス・ルブラン(Felix LEBRUN・フランス) | 3587 |
6 | – | ウーゴ・カルデラノ(Hugo CALDERANO・ブラジル) | 3345 |
7 | +1 | 林高遠(リン・コウエン/LIN Gaoyuan・中国) | 2820 |
8 | −1 | 林昀儒(リン・インジュ/LIN Yun-Ju・台湾) | 2660 |
9 | +1 | 張本智和(日本) | 2630 |
10 | −1 | パトリック・フランチスカ(Patrick FRANZISKA ・ドイツ) | 2292 |
11 | – | 邱党(キュウ・ダン/Dang QIU・ドイツ ) | 2015 |
12 | – | 林詩棟(リン・シトン/LIN Shidong・中国) | 1795 |
13 | – | 張禹珍(チャン・ウジン/JANG Woojin・韓国 ) | 1665 |
14 | – | ドミトリ・オフチャロフ(Dimitrij OVTCHAROV・ドイツ) | 1535 |
15 | – | 戸上隼輔(日本) | 1320 |
16 | +1 | アレクシス・ルブラン(Alexis LEBRUN・フランス) | 1258 |
17 | +1 | マルコス・フレイタス(Marcos FREITAS・ポルトガル) | 1253 |
18 | +1 | ダルコ・ヨルジッチ(Darko JORGIC・スロベニア) | 1210 |
19 | −3 | クアドリ・アルナ(Quadri ARUNA ・ナイジェリア) | 1210 |
20 | – | 趙大成(チョ・デソン/CHO Daeseong・韓国) | 1185 |
【日本選手の順位(100位まで)】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
9 | +1 | 張本智和 | 2630 |
15 | – | 戸上隼輔 | 1320 |
27 | – | 松島輝空 | 910 |
35 | – | 吉村真晴 | 740 |
39 | – | 篠塚大登 | 645 |
48 | – | 田中佑汰 | 519 |
49 | +14 | 宇田幸矢 | 510 |
76 | −1 | 及川瑞基 | 285 |
女子シングルス
【1位~20位】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
1 | – | 孫穎莎(ソン・エイサ/SUN Yingsha ・中国) | 8100 |
2 | – | 王曼昱(ワン・マンユ/WANG Manyu・中国) | 6315 |
3 | – | 王艺迪(ワン・イーディ/WANG Yidi・中国) | 5410 |
4 | – | 陳夢(チェン・ムン/CHEN Meng・中国 | 5290 |
5 | – | 早⽥ひな(日本生命) | 3600 |
6 | – | 陳幸同(チェン シントン/CHEN Xingtong ・中国) | 2490 |
7 | – | 張本美和(木下グループ) | 2255 |
8 | – | 申裕斌(シン・ユビン/SHIN Yubin・韓国) | 2010 |
9 | +1 | 伊藤美誠(スターツ) | 1990 |
10 | −1 | ベルナデッテ・スッチ(Bernadette SZOCS ・ルーマニア) | 1605 |
11 | – | アドリアーナ・ディアス(Adriana DIAZ ・プエルトリコ) | 1520 |
12 | – | 鄭怡静(チェン・イーチン/CHENG I-Ching・台湾) | 1497 |
13 | – | 平野美宇(木下グループ) | 1333 |
14 | – | 田志希(チョン・ジヒ/JEON Jihee・韓国) | 1270 |
15 | – | ヤン・シャオシン(Xiaoxin YANG・モナコ) | 1260 |
16 | – | ニーナ・ミッテルハム(Nina MITTELHAM ・ドイツ) | 1207 |
17 | – | 銭天一(QIAN Tianyi・中国) | 1189 |
18 | – | プリティカ・パバド(PAVADE Prithika・フランス) | 1102 |
19 | +1 | ジア ナン・ユアン(Jia Nan YUAN・フランス) | 1007 |
20 | +1 | ブルーナ・タカハシ(Bruna TAKAHASHI・ブラジル) | 1005 |
【日本選手の順位(100位まで)】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
5 | – | 早⽥ひな(日本生命) | 3600 |
7 | – | 張本美和(木下グループ) | 2255 |
9 | +1 | 伊藤美誠(スターツ) | 1990 |
13 | – | 平野美宇(木下グループ) | 1333 |
22 | −3 | 木原美悠 (木下グループ) | 1000 |
24 | – | 長﨑美柚(木下グループ) | 930 |
30 | −3 | 森さくら(日本生命) | 749 |
31 | −1 | 大藤沙月(ミキハウス) | 713 |
41 | +98 | 橋本帆乃香(ミキハウス) | 570 |
88 | +20 | 佐藤瞳(ミキハウス) | 240 |
男子ダブルス
【1位~20位】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
1 | – | 王楚欽/馬龍(中国) | 2784 |
2 | – | 王楚琴/樊振東(中国) | 2425 |
3 | – | 馬龍/林高遠(中国) | 2400 |
4 | – | アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス) | 2186 |
5 | +1 | 戸上隼輔/篠塚大登(日本) | 1863 |
6 | −1 | イム・ジョンフン/アン・ジェヒョン(韓国) | 1812 |
7 | – | クリスチャン・カールソン/アントン・シェルベリ(スウェーデン) | 1773 |
8 | – | 林高遠/林詩棟(中国) | 1555 |
9 | – | 向鵬/袁励岑(中国) | 1504 |
10 | +29 | 張本智和/松島輝空(日本) | 1095 |
【日本選手の順位(100位まで)】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
5 | +1 | 戸上隼輔/篠塚大登 | 1863 |
10 | +29 | 張本智和/松島輝空 | 1095 |
25 | −1 | 及川瑞基/松島輝空 | 630 |
62 | – | 張本智和/篠塚大登 | 230 |
76 | – | 松島輝空/オ・ジュンソン(韓国) | 175 |
84 | +1 | 及川瑞基/吉村和弘 | 160 |
女子ダブルス
【1位~20位】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
1 | – | 陳夢/王曼昱(中国) | 5478 |
2 | – | チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国) | 4540 |
3 | – | 鄭怡静/李昱諄(台湾) | 2269 |
4 | – | 長﨑美柚/木原美悠 | 1970 |
5 | – | アディナ・ディアコヌ/シャオ・マリア(ルーマニア/スペイン) | 1629 |
6 | – | 孫穎莎/王曼昱(中国) | 1590 |
7 | – | ハナ・マテロワ/バルボラ・バラージョバー(チェコ/スロバキア) | 1370 |
8 | +1 | スターシニー・サウェッタブート/オラワン・パラナン(タイ) | 1330 |
9 | +3 | 朱成竹/NG Wing Lam(香港) | 1229 |
10 | +21 | 佐藤瞳/橋本帆乃香 | 1140 |
【日本選手の順位(100位まで)】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
4 | – | 長﨑美柚/木原美悠 | 1970 |
10 | +21 | 佐藤瞳/橋本帆乃香 | 1140 |
15 | −1 | 大藤沙月/横井咲桜 | 948 |
21 | – | 木原美悠 /チュ・チョンヒヨン | 700 |
31 | +1 | 長﨑美柚/キム・ナヨン(韓国) | 525 |
42 | +1 | 長﨑美柚/森さくら | 404 |
51 | +9 | 木原美悠 /張本美和 | 299 |
56 | −1 | 平野美宇/張本美和 | 250 |
95 | −2 | 笹尾明日香/竹内美涼 | 133 |
混合ダブルス
【1位~20位】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
1 | – | 王楚琴/孫穎莎(中国) | 6226 |
2 | +1 | 張本智和/早田ひな | 4220 |
3 | −1 | イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国) | 4110 |
4 | – | 黄鎮廷/杜凱琹(香港) | 2855 |
5 | – | アルバロ・ロブレス/シャオ・マリア(スペイン) | 2115 |
6 | – | 林詩棟/蒯曼(中国) | 1899 |
7 | – | 林昀儒/陳思羽(台湾) | 1845 |
8 | – | オビディウ・イオネスク/ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア) | 1645 |
9 | – | クリスチャン・カールソン/クリスティナ・カールバーグ(スウェーデン) | 1617 |
10 | – | アレクシス・ルブラン/ジア ナン・ユアン(フランス) | 1301 |
【日本選手の順位(100位まで)】
順位 | 変動 | 選手名 | 獲得ポイント |
2 | +1 | 張本智和/早田ひな | 4220 |
31 | −1 | 長﨑美柚/田中佑汰 | 485 |
46 | – | 松島輝空/張本美和 | 284 |
まとめ:パリオリンピックのシード争いが終了
今回の世界ランキングで一番注目が集まったのは橋本帆乃香選手でしたね。
『WTTスターコンテンダーバンコク2024』では予選から出場し決勝戦まで勝ち上がりました。
決勝は何度も対戦経験のある伊藤美誠選手に敗れましたが、準優勝という素晴らしい結果に今後も楽しみになりましたね。
また、今回発表の世界ランキングで『パリオリンピック』のシード権が決定しました。
特に混合ダブルスでは、第1シードの王楚琴/孫穎莎(中国)と対となる第2シード争いが激しく繰り広げられました。
先週時点で世界ランク2位のイム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国)と世界ランク3位の張本智和/早田ひな。
はりひなペアが2位になって第2シードを獲得するためには、「はりひなが優勝、韓国ペアが準決勝までに敗退」という厳しい条件でした。
結果、韓国ペアがBest8で敗退してはりひなペアが優勝、第2シードを獲得!やった~!
オリンピックが楽しみですね!
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