こんにちは。らっこです。
2023年5月に世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)が開催されます。
世界卓球は団体戦・個人戦が隔年で開催さていれますが、「代表選手はどうやって選ばれているの?」と思う方もいるのではないでしょうか。
そこで、2023世界卓球の代表枠の獲得状況と、代表に選出されるまでの流れをまとめていきます。
2023世界卓球選手権の代表枠獲得状況(2023/1/13時点)
2023世界卓球選手権には各国から出場できる最大人数に制限があります。
- 男女シングルス 最大各5名
- 男女ダブルス・混合ダブルス 最大各2ペア
日本はもちろん最大数での出場を目指しており、ここでは獲得状況を更新していきます。
→日本は『アジア大陸予選』にて出場枠の最大数を確保しました。
男子シングルス
【代表枠獲得】
張本智和(IMG)
吉村真晴(TEAM MAHARU)
及川瑞基(木下グループ)
戸上隼輔(明治大学)
宇田幸矢(明治大学)
※5/11に追加
※篠塚大登(愛知工業大学)→5/11に腰痛のため出場辞退
女子シングルス
【代表枠獲得】
早田ひな(日本生命)
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伊藤美誠(スターツ)
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平野美宇(木下グループ)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
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長﨑美柚(木下グループ)
男子ダブルス
【代表枠獲得】
戸上隼輔/宇田幸矢
張本智和/篠塚大登
↓ペア変更
張本智和/吉村真晴
女子ダブルス
【代表枠獲得】
早田ひな/伊藤美誠
木原美悠/長﨑美柚
混合ダブルス
【代表枠獲得】
張本智和/早田ひな
篠塚大登/木原美悠
↓ペア変更
宇田幸矢/木原美悠
2023世界卓球選手権の代表決定までの流れ
2023年の世界卓球選手権は個人戦で、男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスが行われます。
各種目の代表枠を獲得することで、世界卓球選手権へ出場できます。
世界卓球選手権の代表枠は2種類あります。
【大陸別出場枠】
- 大陸別の予選会で獲得
- 出場枠数については2023年第3週の世界ランキング発表後に決定
【世界ランキング推薦枠】
- 2023年第12週の世界ランキングからITTFが選出
世界ランキングは変動があるので、日本が確実に代表枠を獲得するためにはアジア大陸予選で勝つことが重要です。
日本卓球協会は世界卓球代表について「アジア大陸予選会に出場し、大陸出場枠を獲得する」ことを原則としています。
では、代表権獲得までの流れを詳しくチェックしていきましょう。
(1)アジア大陸予選会に出場する選手を選出
【男女シングルス代表の選出方法】
予選会には、2022年12月8日(アジア大陸予選30日前)までの「パリオリンピック代表選考ポイント」の獲得ポイント上位5名が出場する。
※T リーグの試合数がチームごとに違うため、最も少ない試合数のチームに合わせて加算。(男子10試合、女子8試合)
予選会出場選手(男子)
- 張本 智和(IMG):176ポイント
- 篠塚 大登(愛知工業大学):112ポイント
- 吉村 真晴(TEAM MAHARU):91ポイント
- 戸上 隼輔(明治大学):90ポイント
- 及川 瑞基(木下グループ):83.5ポイント
予選会出場選手(女子)
- 早田 ひな(日本生命):162ポイント
- 伊藤 美誠(スターツ):115.5ポイント
- 平野 美宇(木下グループ):105ポイント
- 木原 美悠(JOCエリートアカデミー/星槎):105ポイント
- 長﨑 美柚(木下グループ):96ポイント
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【男女ダブルス・混合ダブルスの選出方法】
優勝もしくはメダル獲得の可能性が高いペアを強化本部が決定。
ただし、シングルス出場選手のほかに、ダブルス3種目で合計4名までダブルス要員を追加できます。
予選会出場選手(男子ダブルス)
- 張本智和/篠塚大登
- 戸上隼輔/宇田幸矢
予選会出場選手(女子ダブルス)
- 早田ひな/伊藤美誠
- 木原美悠/長﨑美柚
予選会出場選手(混合ダブルス)
- 張本智和/早田ひな
- 篠塚大登/木原美悠
(2)アジア大陸予選会
アジア大陸予選は2023年1月7日(土)~13(金)の日程で開催。
【男女シングルス】
各グループの勝者16名はその時点で出場枠を獲得。
大陸別出場枠数が埋まるまで17位以降の選手が出場枠を獲得。
※大陸別出場枠数は2023年第3週の世界ランキング発表後に決定。
【男女ダブルス・混合ダブルス代表】
各グループの勝者8ペアはその時点で出場枠を獲得。
大陸別出場枠数が埋まるまで9位以降の選手が出場枠を獲得。
※大陸別出場枠数は2023年第3週の世界ランキング発表後に決定。
日本は「アジア大陸予選会で出場枠を獲得した選手/ペアは世界卓球代表に内定」します。
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(3)世界ランキング推薦枠
アジア大陸枠と世界ランキング推薦枠とを使用して、アジア大陸予選会に出場した選手/ペアの最大数を世界選手権に派遣する。
※2021 年 ITTF 理事会承認事項:世界選手権大会に出場する選手/ペアは、個人として出場するのではなく所属する協 会として出場権を獲得する。その協会は、世界選手権大会の出場権獲得数に応じて指名する権利を有する。(以上、要 約抜粋)
ちょっと意味が分かりにくいのですが、世界卓球の代表枠というのは選手個人ではなく日本卓球協会が獲得します。
だから獲得した代表枠で誰が出場するのかは日本卓球協会が選ぶことができますが、今回は「アジア大陸予選会に出場した選手」を優先して選ぶと明言しています。
そのため、アジア大陸予選会に出場しなかった選手の世界ランキングで出場枠を獲得したとしても、世界卓球代表になるのはアジア大陸予選会に出場した選手です。
例)
アジア大陸予選出場 大陸出場枠獲得 A・B・C・D
アジア大陸予選出場 大陸出場枠未獲得 E
世界ランキング推薦枠獲得 A
この場合、Aの選手は世界ランキング推薦枠を使用。
大陸出場枠が1つ空くので、アジア大陸予選に出場したEがこの枠を使用。
大陸出場枠で出場 B・C・D・E
世界ランキング推薦枠で出場 A
(4)最大枠を獲得できなかった場合
アジア大陸枠と世界ランキング枠を使用しても最大枠を獲得できなかった場合の選出方法はこちら。
1) アジア大陸枠を獲得した選手で WR#12 における世界ランキング推薦枠の獲得が確実でない選手はアジア大陸枠 を使用する。
2) アジア大陸枠を獲得した選手で WR#12 における世界ランキング推薦枠の獲得が確実な選手は世界ランキング推 薦枠を使用する。
3) アジア大陸枠を獲得しなかった選手がおり、かつアジア大陸枠に空きがある場合は、選考ポイント順に選出する。
4) 上記の1)〜3)で枠を獲得していない選手がおり、WR#12 の世界ランキング推薦枠に空きがある場合は、選考 ポイント順に選出する。
5) 各ダブルスの 2 ペアともがアジア大陸枠を獲得しなかった場合で、WR#12 の世界ランキング推薦枠に空きがあ る場合は、強化本部にて選出する。
(5)棄権者がでた場合
怪我などで代表を棄権することになった場合の対応はこちら。
代表決定者が故障等で参加が不能となった場合のみ大陸予選への出場に関わらず、その代替選手およ びペアについては ITTF のダーバン大会の大会要項に従い、強化本部が決定する。
まとめ:日本は最大枠の出場枠を獲得できる見込み
アジア大陸予選の結果と、世界ランキング上位選手の数を考えると、日本は最大数での世界卓球代表枠を獲得できると予想されます。
5月に開催される世界卓球選手権は個人戦で、シングルスでは「パリオリンピック選考ポイント」も獲得できます。
パリオリンピックを目指す選手にとっては、少しでも上位に入ってポイントを稼ぎたいところでしょう。
どんな戦いが見られるのか楽しみですね!!
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