2024/10/7(月)
『中国スマッシュ 2024』の結果を更新しました
こんにちは。らっこです。
WTTが開催する最高峰の大会といえば、『WTTグランドスマッシュ』です!
エンターテインメント性を兼ね備えた大型スポーツイベントを目指しており、テニスの『グランドスラム』がモデルとなっているそうです。
- WTTグランドスマッシュってどんな大会なの?
- WTTシリーズのなかでのランクは?
- これまでの大会での優勝者は誰?
今回は『WTTグランドスマッシュ』をより楽しめるように、これらの情報をまとめていきます。
興味のある方は是非チェックしてみてくださいね。(参照:WTTハンドブック2024)
目次
『WTTグランドスマッシュ』ってどんな大会なの?
WTTグランドスマッシュとはWTT (World Table Tennis)が開催する卓球の国際大会で、WTTシリーズの1大会です。
ここでは、『WTTグランドスマッシュ』について気になることをWTTハンドブックを参考にまとめていきます。
WTTにおけるグランドスマッシュの大会ランク
WTTが開催する大会をまとめた図が下記のピラミッドです。
WTT主催の大会の頂点が『グランドスマッシュ』で、WTTを象徴する大会です。
約2週間かけて行われる大規模大会で、「卓球文化の活性化」「卓球大会のエンターテインメント化」を狙っています。
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【卓球】2021年スタートのWTTってどんな国際大会なの?目的や新大会の特徴を解説。
大会概要
では次に大会の概要をみていきましょう。
大会名称:WTTグランドスマッシュ(GRAND SMASHES)
年間大会数: 4大会(最大開催数)
大会日数:本戦10日間、予選3日間
実施種目:男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルス
試合形式
- トーナメント形式
- シングルス決勝・準決勝・準々決勝は7ゲームマッチ(11点先取)
- それ以外は5ゲームマッチ(11点先取)
テーブル(卓球台):4tableから徐々に減らし、最終的には1テーブル
賞金総額:1,500,000米ドル(2024年)
WTT最高峰の大会は、賞金総額も桁違いです。
2023年度の各大会の賞金はこちら。
- WTTグランドスマッシュ 2,000,000米ドル
- WTTファイナルズ 750,000米ドル
- WTTチャンピオンズ 400,000米ドル
- WTTスターコンテンダー 250,000米ドル
- WTTコンテンダー 75,000米ドル
- WTTフィーダー 20,000米ドル
他の大会よりもかなり高く設定されており、WTTの力の入れ具合がよく分かりますね。
出場できる選手の人数
種目 | 参加人数 | 内訳 |
シングルス(本戦) | 男女各64名 | ・WR上位から50名 ・開催国ワイルドカード4名 ・WTT推薦2名 ・予選通過8名 |
シングルス(予選) | 男女各64名 | ・WRから58名 ・開催国ワイルドカード6名 |
ダブルス | 男女各24ペア | ・WR上位から20ペア ・開催国ワイルドカード4ペア |
混合ダブルス | 男女各24ペア | ・WR上位から20ペア ・開催国ワイルドカード4ペア |
表にあるWRとは世界ランキングのことで、いつの時点の世界ランキングを参考にするかは大会ごとに設定されています。
出場に関する条件や制限
WTTグランドスマッシュの出場制限はこちら。
【協会参加人数上限】
協会とは、国・地域ごとに運営されている卓球協会のこと。(例:日本卓球協会)
同じ地域・国に出場選手が偏らないように、各協会から派遣できる選手の人数には上限を設けています。
種目 | 上限 | 条件の詳細 |
シングルス | 男女各6名 | ・任意の組み合わせで本戦・予選合わせて最大6名まで(例:予選4名+本戦2名) ・開催国枠・WTT推薦で選出された選手は上限人数に含まれない ・開催国は最大16名の出場が可能(例:本戦6名+開催国枠本戦4名+開催国枠予選6名) ・WTT推薦は開催国以外から選出する |
ダブルス | 男女各4名 | 同協会ペアは1ペアまで、それ以上は他協会ペアで組むこと。 ※同協会ペアとは日本×日本のペア、他協会ペアの例は日本×ドイツのペア。 |
混合ダブルス | 男女各4名 | 同協会ペアは1ペアまで、それ以上は他協会ペアで組むこと。 ※同協会ペアとは日本×日本のペア、他協会ペアの例は日本×ドイツのペア。 |
なんとシングルスは開催国であれば、最大16名出場できます。
もしも強豪国で開催されると本戦のトーナメント表が同国の選手だらけ…という可能性もあるんですね。
獲得できる世界ランキングポイント
WTTグランドスマッシュで獲得できる世界ランキングポイントがこちら。
種目 | 優勝 | 2位 | BEST4 | BEST8 | BEST16 | BEST32 | BEST64 |
男女シングルス | 2000 | 1400 | 700 | 350 | 175 | 90 | 10 |
男女ダブルス | 2000 | 1400 | 700 | 350 | 175 | 10 | |
混合ダブルス | 2000 | 1400 | 700 | 350 | 10 |
他大会のシングルス優勝ポイントと比較してみましょう。
- グランドスマッシュ 2000pt
- WTT ファイナルズ 1500pt
- WTT チャンピオンズ 1000pt
- WTT スターコンテンダー 600pt
- WTTコンテンダー 400pt
- WTTフィーダー 125pt
『WTT グランドスマッシュ』のシングルス優勝2000ptは、『オリンピック』『世界選手権』と全く同じポイントです。
旧シリーズのITTFワールドツアーではグランドファイナルが2550ptで、『オリンピック』『世界選手権』が3000ptに設定されていました。
『WTT グランドスマッシュ』が『オリンピック』『世界選手権』と並んだことで、卓球の3大大会として盛り上げていきたいというWTTのこだわりを感じますね。
『WTTグランドスマッシュ』の歴代優勝者一覧
ここでは、『グランドスマッシュ』の歴代の優勝・準優勝・第3位の選手を紹介します。
男子シングルス
開催時期 | 大会名 | 優勝 | 準優勝 | 第3位 |
2022/3/7-20 | シンガポール | 樊振東(中国) | 馬龍(中国) | 梁靖崑(中国) 宇田幸矢 |
2023/3/7-19 | シンガポール | 樊振東(中国) | 馬龍(中国) | 王楚欽(中国) ウーゴ・カルデラノ(ブラジル) |
2024/3/7-17 | シンガポール | 王楚欽(中国) | 梁靖崑(中国) | 林昀儒(台湾) フェリックス・ルブラン(フランス) |
2024/5/1~11 | サウジスマッシュ | 王楚欽(中国) | パトリック・フランチスカ(ドイツ) | 林詩棟(中国) チャン・ウジン(韓国) |
2024/9/26~10/6 | 中国スマッシュ | 林詩棟(中国) | 馬龍(中国) | 向鵬(中国) 梁靖崑(中国) |
女子シングルス
開催時期 | 大会名 | 優勝 | 準優勝 | 第3位 |
2022/3/7-20 | シンガポール | 陳夢(中国) | 王曼昱(中国) | 孫穎莎(中国) 王芸迪(中国) |
2023/3/7-19 | シンガポール | 孫穎莎(中国) | 銭天一(中国) | 王曼昱(中国) 張瑞(中国) |
2024/3/7-17 | シンガポール | 王曼昱(中国) | 王艺迪(中国) | 陳幸同(中国) 陳夢(中国) |
2024/5/1~11 | サウジスマッシュ | 陳夢(中国) | 孫穎莎(中国) | 王艺迪(中国) 早⽥ひな |
2024/9/26~10/6 | 中国スマッシュ | 孫穎莎(中国) | 王曼昱(中国) | 范思琦(中国) 陳幸同(中国) |
男子ダブルス
開催時期 | 大会名 | 優勝 | 準優勝 | 第3位 |
2022/3/7-20 | シンガポール | 王楚欽/樊振東(中国) | 宇田幸矢/戸上隼輔 | 陳建安/荘智淵(台湾) ベネディクト・デューダ/邱党(ドイツ) |
2023/3/7-19 | シンガポール | 王楚欽/樊振東(中国) | チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国) | 戸上 隼輔/宇田 幸矢 林昀儒/荘智淵(台湾) |
2024/3/7-17 | シンガポール | 馬龍/林高遠(中国) | 樊振東/王楚琴(中国) | アントン・シェルベリ/マティアス・ファルク(スウェーデン) チャン・ウジン/イム・ジョンフン(韓国) |
2024/5/1~11 | サウジスマッシュ | 馬龍/王楚欽(中国) | 戸上隼輔/篠塚大登 | クリスチャン・カールソン/アントン・シェルベリ(スウェーデン) アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス) |
2024/9/26~10/6 | 中国スマッシュ | 王楚琴/梁靖崑(中国) | 林高遠/林詩棟(中国) | 向鵬/袁励岑(中国) アレクシス・ルブラン/フェリックス・ルブラン(フランス) |
女子ダブルス
開催時期 | 大会名 | 優勝 | 準優勝 | 第3位 |
2022/3/7-20 | シンガポール | 孫穎莎/王曼昱(中国) | 早田ひな/伊藤美誠 | ニー・シャーリエン/サラ・デ・ヌッテ(ルクセンブルク) ベルナデッテ・スッチ/ソフィア・ポルカノバ(ルーマニア/オーストリア) |
2023/3/7-19 | シンガポール | 孫穎莎/王曼昱(中国) | 陳夢/王艺迪(中国) | 早田ひな/伊藤美誠 チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国) |
2024/3/7-17 | シンガポール | 陳夢/王曼昱(中国) | 鄭怡静/李昱諄(台湾) | ニー・シャーリエン/サラ・デ・ヌッテ(ルクセンブルク) 木原美悠/チュ・チョンヒ(日本/韓国) |
2024/5/1~11 | サウジスマッシュ | 陳夢/王曼昱(中国) | チョン・ジヒ/シン・ユビン(韓国) | ナタリア・バジョール/タチアナ・ククルコバー(ポーランド/スロバキア) リウ・ヤンズー/NG Wing Lam(オーストラリア/香港) |
2024/9/26~10/6 | 中国スマッシュ | 陳幸同/銭天一(中国) | 孫穎莎/王艺迪(中国) | 鄭怡静/李昱諄(台湾) 徐奕/陳熠(中国) |
混合ダブルス
開催時期 | 大会名 | 優勝 | 準優勝 | 第3位 |
2022/3/7-20 | シンガポール | 王楚欽/孫穎莎(中国) | 林昀儒/鄭怡静(台湾) | 黄鎮廷/杜凱琹(香港) エマニュエル・ルベッソン/ジア ナン・ユアン(フランス) |
2023/3/7-19 | シンガポール | 王楚欽/孫穎莎(中国) | 張本 智和/早田 ひな | 樊振東/王曼昱(中国) 林昀儒/陳思羽(台湾) |
2024/3/7-17 | シンガポール | 王楚琴/孫穎莎(中国) | イム・ジョンフン/シン・ユビン(韓国) | 林昀儒/陳思羽(台湾) 張本智和/早⽥ひな |
2024/5/1~11 | サウジスマッシュ | 王楚琴/孫穎莎(中国) | 黄鎮廷/杜凱琹(香港) | 張本智和/早⽥ひな アレクシス・ルブラン/ジア ナン・ユアン(フランス) |
2024/9/26~10/6 | 中国スマッシュ | 林詩棟/蒯曼(中国) | 林高遠/王艺迪(中国) | 薛飛/銭天一(中国) クリスチャン・カールソン/クリスティナ・カールバーグ(スウェーデン) |
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