2024/2/11(日)
出場選手が発表されました→全チームの出場選手一覧はこちら
こんにちは。らっこです。
2024/2/16(金)からスタートする『世界卓球選手権・釜山大会(団体戦)』の出場者が各国続々と決定しています。
2/7にはドイツ卓球協会が出場選手と共に会見を開きました。
前回も男子が銀メダル、女子が銅メダルを獲得している強豪国です。
どのような選手が出てくるのか興味のあるかたは、是非チェックしてみてくださいね。
→2024世界卓球選手権大会(団体戦)の概要や出場者の情報はこちら
目次
男子は邱党、女子はニーナ・ミッテルハムを中心としたチーム構成を発表
ドイツ卓球協会の公式HPのニュース記事はドイツ語なので、簡単に日本語でまとめておきます。
→原文はこちら『WM-Pressekonferenz in Düsseldorf: DTTB-Teams reisen optimistisch zur WM nach Busan』
ドイツは『2022世界卓球・成都大会(団体戦)』で男子が銀メダル、女子が銅メダルを獲得しており、今回も表彰台を目指しています。
ドイツ・男子チームの出場選手
※世界ランキング(WR)は2024年第6週(2/6発表)のものです。
- 邱党(キュウ・ダン/Dang QIU・ドイツ )WR11
- ドミトリ・オフチャロフ(Dimitrij OVTCHAROV・ドイツ)WR12
- パトリック・フランチスカ(Patrick FRANZISKA ・ドイツ)WR26
- ベネディクト・デューダ(Benedikt DUDA・ドイツ)WR44
- ティモ・ボル(Timo BOLL ・ドイツ)WR45
ドイツ・女子チームの出場選手
※世界ランキング(WR)は2024年第6週(2/6発表)のものです。
- ニーナ・ミッテルハム(Nina MITTELHAM ・ドイツ)WR17
- シャン・シャオナ(Xiaona SHAN ・ドイツ)WR35
- アネット・カウフマン(Annett Kaufmann・ドイツ)WR59
- サビーネ・ウィンター(Sabine WINTER・ドイツ)WR56
- ユアン・ワン(WAN Yuan・ドイツ)WR85
男子チームは世界チームランキングで中国に次ぐ2位で、タイトルと共にパリオリンピック出場権も狙っています。
女子チームは大陸予選と兼ねた『ヨーロッパ選手権』で優勝したため、パリオリンピック出場権を獲得済です。
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2024世界卓球ドイツ代表監督のコメント
オリンピックイヤーの世界卓球選手権は特別なものです。
釜山で最高のプレーをして、男子も女子もできるだけ上位へ進出したい。
世界卓球で最大パフォーマンスをお見せしたいと思っていますが、ぎりぎりの勝負になることも分かっています。
最初の目標は決勝トーナメントへの進出を決めることで、その後は予想もつかない展開になる可能性があります。
男子:オリンピック出場権の獲得が第一の目標
男子代表監督 ヨルク・ロスコフ
「一番の目標は準々決勝に進出してオリンピック出場権を獲得すること。もちろん前回に続きメダルも目標としています。このチームで最大限の結果を残した先に世界卓球優勝があると考えています。一度も優勝できていないが、大本命の中国を倒したいというモチベーションは維持し続けています。スポーツの世界では弱者が勝利する例も多くあるので、しっかりできる準備をすることが重要です。また、中国・ドイツに次いでフランス・スウェーデン・日本・台湾どして地元韓国が表彰台争いに加わると思っています。まずは予選第1試合のアメリカに勝ち、決勝トーナメントに向けて調子を上げていきたい」
男子コーチ ラース・ヒールシャー
「多くの大会があった1月は各選手が好成績を残し、その後チーム一丸となる準備をしてきました。全選手調子が良く、世界卓球に向けて順調です。」
女子:ハン・イン選手が欠場しても強いチームであることに変わりない
女子代表監督 タマラ・ボロス
「アキレス腱断裂でハン・イン選手が欠場することは痛手ですが、私は楽観的にとらえています。十分は準備ができていますし、強力なチームなので世界卓球で良い戦いができるでしょう。まずは予選グループを1位で突破し、決勝トーナメントでは最低でも準々決勝には進出したいと考えています。現在ドイツはチームランキングでは中国・日本に次ぐ3位に位置しています。メダル候補には他にも地元韓国・香港・台湾・ルーマニアなどが加わるでしょう」
「女子チームは素晴らしい5選手が揃っているので、全員が出場の機会を得ると思います。試合ごとに戦術を考え、どのラインナップで臨むべきかを判断していきます。」
2024世界卓球ドイツ代表メンバーのコメント紹介
男子 邱党
自分のプレーについて
「トレーニング中には自分のプレーの状態を正確には把握できません。1月は良い結果もありましたが、満足のいかない試合もありました。足りない部分をしっかり準備して、世界卓球前にベストな状態にもっていきたいです」
男子チームについて
「2年前の世界卓球(団体戦)で、オフチャロフ・フランチスカ・ボルの3選手抜きで銀メダルをとったときは決勝まで進出できると予想していませんでした。今回も最高のメンバーで世界卓球に挑みます。ドイツ男子チーム史上、最も強いチームと言えるかもしれません。それでも非常に厳しい戦いになると思いますが、ベストなプレーができれば優勝も見えてくると確信しています。」
男子 ドミトリ・オフチャロフ
世界卓球の出場チームについて
「予選で同じグループのイングランドでは、特にリアム・ピッチフォード選手が世界トップクラスで各国の主要な選手に勝利経験があります。イングランドチームはグループBで最も厳しい相手です。メダル争いでも多くのライバルがいて、前回王者の中国はしっかり照準を合わせてくるだろう。フランスのフェリックス・ルブラン選手は規格外だし、兄のアレクシスも信じられないほど強く、元フランストップのゴジもいます。スウェーデンは少なくとも3人の強豪選手がいて、台湾も『WTTチャンピオンズ』優勝の林昀儒がいれば勝ち上がってくる。そして、地元韓国がかなり有力だと思っています。ただし、過去にしてきた強さの比較は現在ではほとんどできないでしょう。トップクラスの選手が多くなり、メダル候補のチーム同士の対戦は五分五分の勝負だと感じます。」
男子 パトリック・フランチスカ
世界卓球に向けた準備について
「1月はたくさん試合があり、最近は良いプレーができていました。世界卓球までの2週間は試合をせずにトレーニングできることが重要でした。こうすることで、試合の振り返りをトレーニングに組み込めますし、頭をクリアにすることができます。開催地・韓国のチームとは早い時期にはぶつかりたくないが、チームはいい雰囲気だし世界卓球で恐れることはありません。」
男子 ベネディクト・デューダ
世界卓球への思いについて
「今回ももちろんメダルが目標なので準決勝、さらに決勝にも進出したいです。このチームはどんな相手にも立ち向かえる強さがあり、コーチもメンバーを最大限に活かす采配ができます。自信をもって世界卓球へ挑み、試合でもベンチでもベストを尽くすつもりです。」
男子 ティモ・ボル
チーム5番手での出場について
「だいぶ前からこの立場になることに私は同意しています。私が必ずしも1番手である必要はなく、チームのために自分の役割を果たします。試合に出ないときはチームのムード作りをしますし、良いメンバーがたくさんいるチームをとても嬉しく思っています。」
直近数ヶ月の試合結果について
「大変な期間でした。1月の『WTTコンテンダードーハ』で優勝したときのような良いパフォーマンスもあれば、厳しい場面もありました。現在の調子は良いと感じています。」
女子 ニーナ・ミッテルハム
現在のチームの状態は?
「とても調子がよくて世界卓球が楽しみです。チームで世界卓球の団体戦に行けるのが嬉しい。チームではお互いにサポートし合っていて、そうすることでさらなる自信に繋がっています。私たちによって良い世界卓球になると思うし、とにかく楽しみ」
主将としての役割について
「ハン・イン選手が今回出場できないので主将となりましたが、この状況は初めてということではありません。2021年のヨーロッパ選手権優勝のときや10代でも主将経験があり、役割を全うできたと思いますし、今回もさらに成長できる機会です。チーム全体の雰囲気が最も大事で、互いに良いサポートができれば勝利に繋がります。」
ハン・イン選手の怪我について
「彼女の怪我はチーム全員が非常に残念だと思っています。私自身も聞いたときはとてもショックでした。彼女は試合でのサポートはもちろん、チームに安心感を与えてくれる存在です。前回の世界卓球(団体戦)では、準決勝のかかる2-2の場面で5番だった私に彼女が重圧を軽くする言葉をかけてくれたことを今でも覚えています。」
女子 シャン・シャオナ
肩の故障後の体調は?
「肩に一時的な痛みが出て指の感覚もない状況でしたが、現在は回復しています。普通にトレーニングをして運動できるようになりました。私たちは前向きな気持ちで世界卓球に挑みますし、チームがいいプレーをできれば優勝もできると思っています。」
女子 アネット・カウフマン
ドイツチームは世界卓球でどこまで上位に行ける可能性がある?
「もちろん、ハン・イン選手がいるのといないのでは違います。でもニーナというエースがいて、私たちのチーム力があれば、世界卓球でどこまでも勝ち進めると思っています。どれだけ最高のプレーを試合で出せるかにかかっています。」
ジュニアとシニアの試合の違いはどう感じる?
「私自身は幼いころから大人に混じってプレーをさせてもらっていたので、あまりギャップを感じることなく移行できました。でも、コンデションによって不安定なプレーになることもあるので、学ぶべきことはたくさんあります。」
女子 サビーネ・ウィンター
ドイツチームは世界卓球でどこまで上位に行ける可能性がある?
「ハン・イン選手がいれば勝ちやすいと思いますが、彼女が欠場しても十分強いチームです。過去にもTOP3の選手がいない状態でいいパフォーマンスをした大会もありますし、今回もチームが最高レベルで戦えば決勝トーナメントに進出できるでしょう。世界卓球はとても緊張する大会ですが、誰かが負けたとしてもチーム全体で乗り越えていきます。」
女子 ユアン・ワン
チームの5番手はどのような役割だと考えている?
「デュッセルドルフ大会(2017)・ハルムスタッド大会(2018)以来の3回目の出場となります。現在の調子はとても良くて、しっかりと試合への準備ができています。世界卓球はとても楽しみで、チーム全体がいい雰囲気で試合に挑めるようにサポートしていきたい。」
以上がドイツ卓球協会による出場メンバー決定のニュースでした。
前回、東京オリンピック直後で主要メンバーを欠く状態で銀メダルをとった男子チームは、強力なメダル候補です。
女子はユアン・ワン以外の4選手が前回の銅メダル獲得時と同じメンバーを揃えています。
印象としては男女ともに大きな世代交代はないように思いますし、ベテラン選手が多いのでどのような試合運びになるか注目ですね!
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