【2025世界卓球選手権(個人戦)の日本代表選手】選考基準・アジア予選など代表決定までの流れをまとめました

こんにちは。らっこです。

2025年5月に『世界卓球選手権ドーハ山大会(個人戦)』が開催されます。

隔年で行われる団体戦と個人戦ですが、「日本は出場権あるの?」「代表選手はどうやって選ばれるの?」と思う方もいるのではないでしょうか。

そこで、2025年世界卓球の出場権の獲得方法や代表選手選考についてまとめていきます。

興味のある方は是非チェックしてくださいね。

2025世界卓球選手権(個人戦)の日本代表枠獲得状況(2024/10/13時点)

2025世界卓球選手権には各国から出場できる最大人数に制限があります。

  • 男女シングルス 最大各5名
  • 男女ダブルス・混合ダブルス 最大各2ペア

日本はもちろん最大数での出場を目指しており、ここでは出場権の獲得状況を更新していきます。

 

男子シングルス代表(最大5名)

選手名 獲得状況
1 張本智和 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
2 戸上隼輔 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
3 篠塚大登 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
4 吉村真晴 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
5 松平賢二 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)17-32位決定戦で獲得済

 

女子シングルス代表(最大5名)

選手名 獲得状況
1 張本美和 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
2 伊藤美誠 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
3 大藤沙月 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best16以上で獲得済
4 平野美宇 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)17-32位決定戦で獲得済
5

 

男子ダブルス代表(最大2ペア)

選手名 獲得状況
1 戸上隼輔/篠塚大登 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best8以上で獲得済
2 張本智和/松島輝空 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best8以上で獲得済

 

女子ダブルス代表(最大2ペア)

選手名 獲得状況
1 大藤沙月/横井咲桜 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best8以上で獲得済
2 張本美和/木原美悠 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best8以上で獲得済

 

混合ダブルス代表(最大2ペア)

選手名 獲得状況
1 吉村真晴/大藤沙月 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)Best8以上で獲得済
2 松島輝空/張本美和 アジア大陸予選(2024年アジア選手権)9-16位決定戦で獲得済

 

 

2025世界卓球選手権(個人戦)出場までの流れ

2025年の世界卓球選手権は個人戦で、男女シングルス・男女ダブルス・混合ダブルスが行われます。

出場するためにはまず各種目の出場権を獲得する必要があります。

それでは、世界選手権出場までの流れをチェックしていきましょう。

 

(1)世界卓球出場枠の割り当てが決定

世界卓球選手権の出場枠は以下のように割り当てられることが決定しました。(詳細はこちらの英語資料→2025 WTTC FINALS QUALIFICATION PATHWAY

世界卓球代表枠 詳細
大陸別出場枠 各大陸の出場枠数は2024年第33週の世界ランキングによって割り当てる
各国は大陸別の予選会で獲得
シングルス(各国最大3枠)
ダブルス(各国最大2ペア)
世界ランキング推薦枠 2025年第8週の世界ランキングによって割り当てる
シングルス32枠
ダブルス15枠
開催国枠  2025年第8週の世界ランキングによって割り当てる
シングルス3枠
ダブルス4枠
追加枠 世界ランキングTOP100以内の選手がいる協会はシングルス1枠追加
世界ランキングTOP20以内の選手がいる協会はさらにシングルス1枠追加

※ホスト国が大陸予選や世界ランキングで3名のシングルス選手または2組のダブルスペアを満たさない場合、不足分が割り当てられる

※ホスト国はが大陸予選で代表枠を獲得した場合、同数の枠(最大でシングルス3名、ダブルス2組)が同じ大陸の枠に追加される

 

各国から出場できる最大人数はこちらです。

  • 男女シングルス 最大各5名
  • 男女ダブルス・混合ダブルス 最大各2ペア

 

ここで重要なのが出場枠が誰に割り当てされるかなのですが、このように記載がありました。

選手やペアは個別に資格を得るのではなく、その選手が属する協会に出場枠を与えられる。

協会は、獲得した出場枠に基づいて決勝に出場する選手を指名する権利を持つ。

日本の場合、出場枠は日本卓球協会に割り当てられ、協会が代表選手を選出するということですね。

 

(2)日本卓球協会が日本代表の選出条件を決定

日本卓球協会の発表した世界卓球選手権(個人戦)の代表選出条件はこちらです。。(詳細はこちらの資料→⽇本代表選⼿選考基準

種目 選出条件
シングルス
(アジア大陸予選枠)
アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)で出場権を獲得した選手
シングルス
(世界ランキング枠)
以下の順番で選出
1:2025 年全⽇本卓球選⼿権⼤会⼀般の部シングルス優勝者
2:最終エントリー⽇ 14 ⽇前が含まれる週の世界ランキング⽇本⼈選⼿上位順
ダブルス アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)で出場権を獲得したペア

※シングルスはアジア大陸予選で最大数(5名)を獲得できなかった場合、世界ランキング枠での出場権獲得のチャンスがあります。

 

アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)で出場権を獲得した選手は、世界卓球の日本代表選手に決定ということですね。

では、アジア大陸予選に出る選手はどのように決定するのかをチェックしましょう。

 

(3)アジア大陸予選(アジア選手権)の出場選手を選出

アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)に出場する日本代表の選出方法はこちらです。

種目 選出条件
団体
シングルス
(最大各5名)
以下の順番で選出
1:パリ 2024 オリンピック男⼥⽇本代表選⼿
2:2024年第33週のシングルス世界ランキング⽇本⼈最上位選⼿
3:アジア選⼿権⽇本代表選考会 優勝者
※上記で重複選手がいた場合は、枠数に達するまで以下の順に選出
1:2024 年全⽇本卓球選⼿権⼤会⼀般の部シングルス優勝者
2:上記2の選手を除いた、2024年第33週のシングルス世界ランキング⽇本⼈選⼿上位順
男女ダブルス
(最大各2ペア)
団体・シングルスの出場選手のなかから、優勝もしくはメダル獲得の可能性が⾼いペアを強化本部にて決定
団体・シングルス出場者の他に、ダブルス要員として選出することもある(ダブルス3種目で最大4名)
混合ダブルス
(最大2ペア)
団体・シングルスの出場選手のなかから、優勝もしくはメダル獲得の可能性が⾼いペアを強化本部にて決定
団体・シングルス出場者の他に、ダブルス要員として選出することもある(ダブルス3種目で最大4名)

 

上記によって決定したアジア大陸予選出場選手がこちら

  • 男子団体・男子S 張本智和、戸上隼輔、篠塚大登、松平賢二、吉村真晴
  • 女子団体・女子S 早田ひな、平野美宇、張本美和、大藤沙月、伊藤美誠
  • 男子W 戸上隼輔/篠塚大登、張本智和/松島輝空
  • 女子W 大藤沙月/横井咲桜、張本美和/木原美悠
  • 混合W 松島輝空/張本美和、吉村真晴/大藤沙月

 

 

🔽アジア選⼿権⽇本代表選考会の結果はこちら

【卓球 2024年アジア選手権 兼 2025年世界選手権予選 代表選考会:結果速報】男子は松平賢二、女子は大藤沙月が代表決定!

 

 

(4)2024年10月のアジア大陸予選で出場権獲得

アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)での世界卓球出場枠の割り当てはこちらです。

種目 獲得条件
シングルス R32に勝利したBest16の選手全員が出場権獲得
R32の敗者16名がノックアウト方式で1試合行い、勝者8名が出場権獲得
上記のノックアウトの敗者8名で順位決定戦を行い25~32位を決定
アジアに割り当てられた出場枠数が埋まるまで順位順に出場権獲得
ダブルス R16に勝利したBest8の全ペアが出場権獲得
R16の敗者8ペアがノックアウト方式で1試合行い、勝者4ペアが出場権獲得
上記のノックアウトの敗者4ペアで順位決定戦を行い13~16位を決定
アジアに割り当てられた出場枠数が埋まるまで順位順に出場権獲得

※5種目全てにおいて、アジアの各地域(中央・東・南・東南・西)から1名は必ず出場すること

※各地域に上記の選出基準を満たす選手がいない場合は、各地域の最高順位が出場権を獲得

 

日本はこのアジア大陸予選で出場枠を獲得した選手が、そのまま世界選手権代表に決定します。

 

🔽アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)の結果はこちら

【第27回アジア卓球選手権大会:個人種目 結果速報】男子Sで張本智和、女子Dで大藤沙月/横井咲桜が優勝!

 

(5)2025年第8週の世界ランキングで出場権獲得

(4)で日本が最大枠を獲得できなかった場合、次に出場権獲得の可能性があるのが世界ランキング枠です。

アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)では、早田ひな選手が怪我で急遽シングルス欠場となりました。

そのため、アジア大陸予選で日本が獲得した女子シングルス出場枠は4枠!最大数まであと1枠あります!

早田ひな選手の世界ランキング(2024/10/13時点で5位)を考えると、あと1枠も世界ランキング枠で獲得できると思われます。

 

(6)世界ランキング枠で出場する選手を選出

(5)にも書いたとおり、おそらく日本は女子シングルスの残り1枠も世界ランキング枠で獲得できるでしょう。

ただし、たとえ早田ひな選手の順位によって出場枠を獲得したとしても、そのまま早田選手が代表とはなりません。

日本卓球協会の発表した世界ランキング枠の選考基準はこちら

以下の順番で選出
1:2025 年全⽇本卓球選⼿権⼤会⼀般の部シングルス優勝者
2:最終エントリー⽇ 14 ⽇前が含まれる週の世界ランキング⽇本⼈選⼿上位順

すでに代表決定している4名(張本美和・大藤沙月・伊藤美誠・平野美宇)以外の選手が全日本優勝すれば、その選手に決定。

代表4名の誰かが全日本優勝した場合は、代表以外の選手の世界ランキング上位選手に決定。

というわけで、残り1枠については来年までどうなるか分からないということですね。

 

(7)2025年5月の世界卓球選手権へ出場

上記で決定した日本代表選手が2025年5月開催の『世界卓球選手権ドーハ大会(個人戦)』に出場します!

 

 

まとめ:日本は最大枠で出場権を獲得できる見込み

アジア大陸予選(2024年アジア卓球選手権)の結果と女子シングルスの世界ランキングを見ると、日本は最大数まで残り1枠の女子シングルスも獲得できると予想されます。

残り1枠で誰が出場するかどうかは来年まで持ちこしですね。

メダル獲得を目指すというところでは、世界ランキング日本最高位でパリ五輪シングルス銅メダルの早田ひな選手の出場が期待されます。

ただ、アジア卓球選手権の現地練習中にまた腕を痛めてしまったとのことなので、どこまで回復できるかが気になりますね。

代表に決定した選手はここから世界卓球に向けた準備を始めることになるので、本番でどんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。

 

 

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