【卓球ニュース】中国卓球協会・劉國梁会長のインタビュー。パリオリンピックをどう考えている?

こんにちは。らっこです。

中国メディア・新華社通信が中国卓球協会の劉國会長へインタビューを行いました。

現在の中国チームのこと、2023年の国際大会や2024年パリオリンピックに関する考えなどを答えていますので、内容をチェックしてみましょう。

 

2023年の世界卓球・アジア競技大会はオリンピック選考に大きな意味をもつ

中国メディアのニュース記事は中国語なので、簡単に日本語でまとめておきます。

→原文はこちら『直面变数,中国乒乓球队要保持专注——专访中国乒乓球协会主席刘国梁

 

変化に直面している中国卓球チームは、ここからの1年で揺るがない強さを固める必要がある

中国卓球協会会長・劉國会長の独占インタビューをお伝えする。

 

「2023年、中国卓球チームにとって5月の『2023世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)』と9月の『19th Asian Games(第19回アジア競技大会)』はとても重要な2大会です。」

パリ2024オリンピックの前年となる2023年、中国チームがどのように準備していくのか注目が集まっている。

現在、WTTの『シンガポールスマッシュ 2023』に国内の主要な卓球選手が参加中。

5/20~5/28に開催される『2023世界卓球選手権ダーバン大会(個人戦)』について劉会長は語る。

「世界のトップ選手が集結する世界卓球は、非常に厳しい戦いになると考えています。

パリ2024オリンピック前に開催される世界卓球(個人戦)は今回が最後。

世界卓球は中国卓球チームの強さを確認し、オリンピック出場選手について考える良い機会になるでしょう。」

また、『19th Asian Games(第19回アジア競技大会)』は9/23~10/8に開催される。

前回のジャカルタ大会では、中国卓球チームが5つの金メダルを獲得しました。

劉会長はアジア競技大会について、

「アジア競技大会はパリ五輪前に開催される最後のマルチスポーツイベントで、会場は中国です。

自国開催というプレッシャーがあり、世界卓球よりも様々な要素を含んでいます。

対戦相手は全員アジア選手。

女子はそれほど影響を受けませんが、男子はアジア選手とその他の海外選手では課題が大きく異なります。」

「ただ、世界卓球だろうとアジア競技大会だろうと中国卓球チームが2023年時点で優勝できるのかを試すことができますし、パリオリンピックに向けて強固な基盤を築くことができるでしょう。」

1988年のソウルオリンピックで卓球種目が採用されて以降、東京2020オリンピックまでの金メダル37個のうち32個を中国卓球チームが獲得している。

「私たちの最終的な目標はパリ2024オリンピックです。

パリ五輪で行われる5種目(男子団体・女子団体・男子シングルス・女子シングルス・混合ダブルス)で、中国卓球チームは金メダルを狙える実力をもっています。

しかし、世界各国のチーム・選手が頂点を目指してやってきます。

中国チームが実力・プレッシャーへの耐性などを十分に観察し、どの選手を選択するかが大きな鍵となるでしょう。

それを見極める上でも2023年の大会は非常にいい機会となります。」

「現在、オリンピックを見据えた全体的な取り組みがスタートしており、これまでのメインとなる代表選手に加え、驚くような若手選手も複数名が台頭してきています。

今年はさらに選手層に動きがある可能性もあるでしょう。」

「私たちはパリオリンピックの5種目全てで金メダルを獲得できるチャンスがあります。

そのためには、それぞれの種目に適切な選手を選び、勝つために努力しなければいけません。

しかし、オリンピックは他の国際大会と比べ少数精鋭で戦うため、選手個人の粘り強さ・総合力が求められます。

最も重要なことは、中国卓球チームが集中的な強化を続け、どれだけ卓球界をリードできるかにかかっています。」

 

以上が、中国卓球協会の劉國良会長へのインタビュー内容です。

 

中国がパリオリンピック代表をどのように選出するかは明らかになっていません。

しかし、大舞台での実力・ストレス耐性をチェックするということから、世界卓球・アジア競技大会で良い結果を残すことがオリンピック代表へ近づくということなのでしょう。

ただ、はっきりしているのは「パリ2024オリンピックで勝つための強化・選考」をするということですね。

 

 

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